Google口コミをホームページに転載していい?著作権と掲載ルール

「Googleマップにうれしい口コミがついたので、ホームページやチラシに載せたい」。こうしたご相談をいただくことがあります。

自分のお店について書かれた口コミでも、文章を書いたのはお客様です。この記事では、著作権法の条文とGoogleの利用規約をもとに、口コミを転載するときに気をつけたい点を整理します。

なお、法律の判断は個別の事情で変わります。迷ったときは弁護士などの専門家にご相談ください。

口コミの転載と著作権|文章の権利は投稿したお客様にある

著作権法は、著作物を次のように定めています。

思想又は感情を創作的に表現したものであつて、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するものをいう。

(出典:著作権法 第2条第1項第1号)

「おいしかったです」の一言のような短い口コミまで著作物にあたるかは、内容によって判断が分かれます。一方、体験を自分の言葉で詳しく書いた口コミは、著作物にあたる可能性があると考えておくのが安全です。お客様が撮った写真も同じです。

著作物を複製する権利(第21条)や、インターネットで公開する権利(第23条)は、書いた人が持っています。お店について書かれた口コミでも、権利がお店に移るわけではありません。

Googleの利用規約も、投稿したコンテンツの権利は投稿者に帰属するとしたうえで、サービス上の他人のコンテンツについて次のように書いています。

ユーザーは、法律により許可されている場合を除き、当該個人または組織の許可なくこのコンテンツを使用することはできません。

(出典:Google 利用規約)

「口コミの文章・写真はお客様のもの」と書かれた、天びんのマークと文書が表示されたノートパソコンで作業する人の手元の写真

口コミ転載でやりがちなNG例

  • 口コミ画面のスクリーンショットを、そのままホームページやSNSに貼る(お客様の名前やアイコンも一緒に載ってしまいます)
  • 「料理はおいしかったが、接客が残念だった」という口コミから、前半だけを切り取って載せる
  • 許可を取らずに、チラシやパンフレットに印刷して配る

2つ目のような切り取りには、著作権法の「同一性保持権」も関わります。

著作者は、その著作物及びその題号の同一性を保持する権利を有し、その意に反してこれらの変更、切除その他の改変を受けないものとする。

(出典:著作権法 第20条第1項)

都合のよい部分だけを並べると、見た人に実際とは違う印象を与えかねません。法律の問題とは別に、お店の信頼を損ねるやり方です。

医療機関は口コミの転載そのものを避ける

病院・クリニック・歯科医院には、医療法の広告規制もあります。医療法施行規則は、広告してはならないものとして次を挙げています。

患者その他の者(次号及び次条において「患者等」という。)の主観又は伝聞に基づく、治療等の内容又は効果に関する体験談の広告をしてはならないこと。

(出典:医療法施行規則 第一条の九)

Googleマップの口コミを自院のホームページやチラシに載せると、この「体験談の広告」にあたるおそれがあります。これは著作権とは別の規制なので、投稿者の許可を取っていても解決しません。詳しくは厚生労働省の医療広告ガイドラインや、所属する団体の規程をご確認ください。

口コミを安全に活かす方法|転載せずリンクで案内する

医療機関以外の店舗なら、次の方法があります。

  • Googleマップへのリンクを貼る:ホームページに「Googleマップの口コミを見る」というリンクを置けば、文章を複製せずに、口コミそのものを見てもらえます
  • 許可をいただいた声を載せる:店頭のアンケートに「ホームページに掲載してよいか」の欄を設け、許可をいただいたものだけを、手を加えずに載せます
  • 「引用」に頼りすぎない:著作権法第32条は、公表された著作物の引用を認めています。ただし「引用の目的上正当な範囲内」という条件があり、宣伝のために口コミを並べる使い方がこれにあたるかは慎重に考える必要があります

公表された著作物は、引用して利用することができる。この場合において、その引用は、公正な慣行に合致するものであり、かつ、報道、批評、研究その他の引用の目的上正当な範囲内で行なわれるものでなければならない。

(出典:著作権法 第32条第1項)

また、Googleは、良い口コミだけでなく厳しい口コミも並んでいることが信頼につながると説明しています。

肯定的なフィードバックと否定的なフィードバックの両方が投稿されている場合に、顧客はそれらのクチコミが信用できると感じます

(出典:クチコミを増やすためのヒント)

一部を選んで転載するより、Googleマップ上の口コミをそのまま見てもらうほうが、お店の姿が正しく伝わります。

「口コミはリンクでご案内」と書かれたQRコード付きのアクリルスタンドが、観葉植物の横に置かれた受付カウンターの写真

Googleマップの口コミを増やす「AI口コミシステム」

「転載するより、Googleマップ上の口コミを増やしたい。でも、お客様に文章を考えてもらうのは負担が大きい」とお悩みの店舗様に、ベンリネコのAI口コミシステムをご案内しています。

お客様がQRコードを読み込むとGoogleの投稿ページが開き、AIが文章の下書きを作成します。内容はお客様ご本人が確認・修正したうえで、ご自身で投稿します。店舗が代わりに書くことはありません。

見返りはお渡しせず、すべてのお客様に同じ案内をお見せするだけです。

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口コミを見たお客様が最後に確認する「公式ホームページ」

口コミを見て関心を持ったお客様が、最終的にメニューや料金、営業時間、予約方法を確認するために訪れるのが公式ホームページです。ホームページからGoogleマップの口コミへ案内しておけば、行き来しながら安心して比べていただけます。

ホームページが古かったりスマホで見づらかったりすると、来店や予約を取りこぼします。ベンリネコでは「公式ホームページ制作・リニューアル」も承っております。口コミへの導線を含めたホームページの改善については、お申込みフォーム下部の「お問い合わせ」よりご相談ください。

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